【CD】華麗なる舞曲 /飯森範親&東京佼成ウインドオーケストラ

 2012年の『火の鳥』以来となる飯森&佼成ウインドの2作目のCD。前作で濃密な名演を聴かせた飯森は、今回も同楽団との相性の良さを示す快演を展開している。まずは「華麗なる舞曲」が圧巻。冒頭から驚異的スピードと圧倒的妙技に度肝を抜かれ、めくるめく展開に耳を奪われる。クレストンのサクソフォン協奏曲では、田中靖人の明瞭かつ豊潤なソロに酔わされ、緩急のメリハリと緻密な表現が光る「ボルト」では、曲の魅力を再認識させられる。明晰・明快にして密度の濃い演奏は栄養価満点。何より音楽に生気が溢れているので、聴いていてすこぶる愉しい。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2018年12月号より)

【information】
CD『華麗なる舞曲 /飯森範親&東京佼成ウインドオーケストラ』

C.T.スミス:華麗なる舞曲、バンドへの贈りもの/P.クレストン:アルトサクソフォン協奏曲/ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「ボルト」

飯森範親(指揮)
田中靖人(サクソフォン)
東京佼成ウインドオーケストラ

収録:2017年11月、東京芸術劇場 コンサートホール(ライヴ)
ポニーキャニオン
PCCL-50018 ¥2500+税