横浜みなとみらいホール開館20周年 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 「シューベルトの新時代」

マエストロの“夢”がついに実現!


 慣習にとらわれないアグレッシヴな演奏で世界の注目を集め続けている、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルのコンビ。演奏の推進力、強い表現意欲と自発性、それを高次元で具現化する技術とセンス——この団体持ち前の個性であり、2004年から芸術監督を務めてきたパーヴォの特長でもある。この幸福な出会いの成果は大きく、日本でもベートーヴェン、シューマン、ブラームスのシリーズなどのプロジェクトを実現し、鮮烈な名演の数々で多くのファンを獲得してきた。そしてこの12月には、パーヴォが「長年の夢」というシューベルトのシリーズが日本で実現する。特に、本ツアーで唯一となる、交響曲第5番と第8番「ザ・グレート」、2つの名作シンフォニーという充実のプログラムで勝負するのが横浜公演だ。
 パーヴォはシューベルトの交響曲について、「従来のロマン派寄りの演奏スタイルではなく、むしろベートーヴェンの側からシューベルトにアプローチしたい」と語る。そして、横浜みなとみらいホールは、同コンビの活動初期にあたる06年にベートーヴェン交響曲全曲演奏会を実現し、最先端のパフォーマンスでその名を轟かせた舞台であり、パーヴォ自身にとっても思い入れのある場所であるという。そう考えると、シューベルトのみに絞ったプログラムをぜひ横浜で、という彼の意気込みを見出すことも可能かもしれない。力強く、シンフォニックで、それでいてしなやかな歌にあふれた“新時代のシューベルト”に満たされるべく、土曜の午後の横浜へ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年12月号より)

2018.12/8(土)15:00 横浜みなとみらいホール
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000 
http://www.yaf.or.jp/mmh/