二人のオルガニストが奏でる調べとともにクリスマスを祝う
“フランスで最も美しい”とされるゴシック大聖堂を舞台に、2年に一度開かれているシャルトル国際オルガンコンクール。この世界最高峰とされるオルガンの登竜門で、共に覇者となったエルワン・ル・プラドと青木早希が、「4手・4足・2心」による、夫婦ならではの息の合ったデュオを聴かせる「オルガン・クリスマスコンサート」を開く。
パリ国立高等音楽院などに学び、マリー=クレール・アランの薫陶を受け、2000年にシャルトルで優勝した、エルワン・ル・プラド。一方の青木は東京藝大・同大学院で鈴木雅明に師事、フランスで研鑽を積み、08年にシャルトルで優勝を果たした。今回は、マリー・アントワネットの師バルバストルの「小さな天使」など古典から、バルトークなど近現代まで、幅広い時代の佳品を披露する。
「それぞれの作品には、聖母マリアや天使など各々の登場人物があります」と2人。「移り変わる神聖な人物たちに、温かな命を吹き込む。それが、今回の私たちの使命です。万華鏡のような景色を眺めつつ、時を超えた長い旅に出ましょう!」とメッセージを寄せている。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年12月号より)
2018.12/23(日・祝)15:00
神奈川県民ホール(小)
問:チケットかながわ0570-015-415
http://www.kanagawa-kenminhall.com/