天国のロッシーニも大満足の好企画
今年はロッシーニの没後150年。そんな記念の年にふさわしいレクチャーコンサートが東京文化会館小ホールで開催される。
今回の公演は同ホールのシャイニング・シリーズ Vol.3として開催されるもので、東京音楽コンクール上位入賞者を中心に、総勢14名ものアーティストたちが出演するのが大きな特徴だ。ソプラノの天羽明惠、メゾソプラノの富岡明子、高橋華子、バリトンのヴィタリ・ユシュマノフといった歌手陣をはじめとして、ヴァイオリンの岸本萌乃加やクラリネットのアレッサンドロ・ベヴェラリなど、多彩な器楽奏者たちも出演して、ロッシーニ作品の魅力に多角的に迫る。オペラ《チェネレントラ》からの六重唱や、《湖の女》の三重唱などに加えて、クラリネットとピアノのための幻想曲など、器楽作品も取り上げられるのが好奇心を刺激する。
解説はロッシーニ研究で知られる水谷彰良。ひと味違ったトークで、ロッシーニの魅力を再発見することができるだろう。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2018年11月号より)
2018.11/17(土)15:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/