横山幸雄 ピアノ・リサイタル 〈ベートーヴェン・プラス Vol.5〉

ベートーヴェンの傑作にブラームス、ショパン、ラヴェルなどを加えて

C)アールアンフィニ

 ピアニスト横山幸雄の快進撃が続いている。彼は2011年のデビュー20周年にショパンのピアノ独奏曲全曲演奏を行い、ギネス世界記録に認定されるなど、常に自身の可能性を求めて新たな試みに挑戦している。
 横山は以前から「ショパンとベートーヴェンがレパートリーの2大柱」と語っているが、13年から〈ベートーヴェン・プラス〉と題したシリーズを展開している。それがいよいよ最終章へと近づき、9月23日に第5回が行われることになった。第1部が11時から始まり、最後の第5部が15時40分に始まるという5部構成。プログラムはベートーヴェンが作曲家としての中期にあたる、30代の傑作を編み出した時期に書いたピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、第23番「熱情」、「創作主題による6つの変奏曲」「エロイカ変奏曲」が組まれ、ここにブラームス、ショパン、ドビュッシー、ラヴェルの作品がプラスされるという趣向である。
 横山は16歳でフランスに留学、ジャック・ルヴィエ、ヴラド・ペルルミュテールに師事し、フランス作品の神髄を学んでいる。今回のプログラムは、そんな彼のレパートリーの根幹に位置する作品が選ばれ、デビュー以来ずっと弾き続けてきたショパンやベートーヴェンの愛奏曲とともに、彼の「いまの心身の充実」を聴くことができる。さらに横山が近年作品に寄り添っているブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」も聴き逃せない。充実の1日になるに違いない。
文:伊熊よし子
(ぶらあぼ2018年9月号より)

2018.9/23(日・祝)11:00 東京オペラシティ コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 
http://www.japanarts.co.jp/

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