【CD】ハイドン:交響曲「ロンドン」、モーツァルト:交響曲 「パリ」/西脇義訓&デア・リング東京オーケストラ

 N&Fのプロデューサー・西脇義訓が若手プロ奏者を集めて創設し、自ら指揮&録音している楽団の第6弾CD。当時の最先端音楽都市ロンドンとパリで書かれた名交響曲 ―《フィガロ》序曲を含む全曲が明朗なニ長調― を並べた、趣旨も明快な一作だ。全員正面を向いて弾くなど、常識外の発想で新たな響きを創造するのが彼らのコンセプト。今回も同様のスタイルで柔らかく流麗かつ壮麗な音楽が展開されている。全体が融け合った豊かな音(同時に各パートの動きも明瞭だ)は、古典のスリム化が進んだ今や新鮮な魅力。中でも「パリ」に漲る豪奢な活力が耳を喜ばせる。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2018年8月号より)

【information】
CD『ハイドン:交響曲「ロンドン」、モーツァルト:交響曲 「パリ」/西脇義訓&デア・リング東京オーケストラ』

モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲、交響曲第31番「パリ」(アンダンテ楽章異稿付)/ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」

西脇義訓(指揮)
デア・リング東京オーケストラ

N&F
NF25807 ¥オープン