初秋の高原に、地域に根ざした新しい音楽の祭典が誕生!
豊かな自然、温泉や観光で知られる那須高原にて、今年9月、「第1回 那須クラシック音楽祭」が開催される。総合プロデューサーを務めるのは、同地に居を構え、音楽ホール「弦楽亭」開設などの活動を重ねてきた、ヴァイオリニストの矢野晴子。その積み重ねから同音楽祭への賛同が広がり、クラウドファンディングにより費用も集まって実現に至った。
期間は約1ヵ月間、有料公演が10公演、その他多くの無料公演など充実のラインナップが並ぶ。出演者は、やはり同地を地元とする山形由美(フルート)や矢野をはじめ、戸澤哲夫(ヴァイオリン)、白石光隆(ピアノ)、福川伸陽(ホルン)ほか、第一線の名手が多数参加。9月いっぱいにわたり、高水準にして親密な音楽が那須高原にあふれる。
また、期間中には小・中・高校生を対象とする「第1回 那須ジュニアクラシック音楽コンクール」も開催される。対象楽器は弦楽器と管楽器の大半で、若い音楽家に経験を積んでもらおうという趣旨でもあり、真剣さのなかに温かみのあるコンクールになるだろう。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年8月号より)
2018.9/2(日)〜9/30(日) 弦楽亭、那須町文化センター 他
問:那須クラシック音楽祭実行委員会0287-76-7268
http://ncmf.site/