希代の名手の名を冠したコンクールとコンサート
高い音楽表現と近代フランス音楽文化の継承を主眼に据え、2012年にスタートした「ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクール」。2年ごとにフランスと日本で交互に開催される他に類を見ないコンクールだが、第4回となる今年は8月26日から9月2日まで、よこすか芸術劇場で行われる(入場無料)。
ジャック・ランスロ(1920〜2009)は、20世紀を代表するフランスの名クラリネット奏者。ルーアン音楽院などの教授を務め、日本人の教え子も数多い。
日本で2度目の開催となる今回。6日間にわたる予選と準本選を経て、9月2日に大友直人指揮の東京フィルと共演する本選で、雌雄を決する。
期間中の9月1日には、審査員によるステージも(入場無料・要申込)。審査委員長のミシェル・アリニョンをはじめ、フィリップ・ベローやマイケル・コリンズら世界的名手が一堂に会し、珠玉の名曲を紡ぐ。そして、入賞者披露コンサートは同月5日、サントリーホール・ブルーローズで開催(有料)。上位入賞者3名に加えて、第3回コンクールを制したハン・キムらが登場し、美技を聴かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年8月号より)
第1次予選〜本選
2018.8/26(日)〜9/2(日) よこすか芸術劇場
審査員コンサート
2018.9/1(土)15:00 よこすか芸術劇場
入賞者披露コンサート
2018.9/5(水)19:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問:ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクール事務局03-3957-0996
http://jlicc.jp/