【CD】J.C.バッハとW.A.モーツァルトのクラヴィーア協奏曲/小倉貴久子

ピリオド楽器アンサンブルの活気、みずみずしさ、そして愛らしさ。それらがぎっしり詰まったこのアルバムは、フォルテピアノの小倉貴久子が続けるコンサートシリーズ「モーツァルトのクラヴィーアのある部屋」第30回を記念するライヴ録音。共演には桐山建志ほか、現代のピリオド楽器のスペシャリストたちが集結。モーツァルトの第15、27番のクラヴィーア協奏曲とともに、モーツァルトが敬愛の念を寄せた作曲家、ヨハン・クリスティアン・バッハ(大バッハの末っ子)の協奏曲も収録。同時代を生きた二人の音楽像がヴィヴィッドに伝えられる。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2018年7月号より)

【information】
CD『モーツァルト:クラヴィーア協奏曲第15番K.450、同第27番 K.595/J.C.バッハ:クラヴィーア協奏曲op.13-2

小倉貴久子(フォルテピアノ)
ピリオド楽器による室内オーケストラ

収録:2017年11月、第一生命ホール(ライヴ)
コジマ録音
ALCD-1176 ¥2800+税