東京ニューシティ管弦楽団 生誕100年記念 バーンスタイン アメリカン・シアターミュージック

バーンスタインのヒットメロディを存分に


 東京ニューシティ管弦楽団は、今年生誕100年を迎える、米国が生んだ偉大な指揮者&作曲家、レナード・バーンスタインの作品を8月の定期演奏会でとりあげる。公演日である8月5日は奇しくもバーンスタインが1985年に被爆40年を悼む「平和コンサート」を開くため、広島を訪れていた日でもある。
 音楽家として社会的なメッセージを発信する活動も盛んに行っていたバーンスタインだけに、エンターテインメントの殿堂であるブロードウェイ作品にも愛と慈しみの精神が深く刻まれていることを、この機会にじっくりと考えてみるのも悪くないかもしれない。
 指南役はアメリカ音楽の魅力を伝える第一人者として、クラシックというジャンルを超えて活躍するソプラノで、バーンスタインとの出会いがキャリアの原点だったという柴田智子。初のミュージカル作品である『オン・ザ・タウン』のダンス・ナンバーを再構築して、3曲からなる組曲にした〈3つのダンス・エピソード〉から、「ミサ」、『ウエストサイド・ストーリー』の王道メドレーまで、今回の多彩で魅惑のプログラムは企画・構成を担当した彼女なくしては実現できなかったかもしれない。
 ミュージカルやオペラで大活躍中のテノールの大田翔や「ミサ」の出演経験があるバリトンの大山大輔など、活動の幅を拡げて活躍する才能ある若手の起用も彼女らしい。指揮者は近年めざましい実績を重ねつつある三ツ橋敬子。もうひとりのアメリカ音楽の雄、ガーシュウィン(生誕120年)作品が聴けるのも嬉しい。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2018年7月号より)

第119回定期演奏会
2018.8/5(日)14:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問 東京ニューシティ管弦楽団チケットデスク03-5933-3266
http://www.tnco.or.jp/

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