ららら♪クラシック コンサート Vol.2 「ショパン名曲特集」

番組に登場した名曲を俊英ピアニストたちによる演奏で


 NHKのEテレで2012年から放映されている『ららら♪クラシック』。俳優の高橋克典が司会を担当、クラシック音楽の魅力や秘密を分かり易く紹介して、ファンを増やしている。そんな人気番組で紹介した傑作を、楽しいトークを交えつつ、生演奏でじっくり楽しんでもらおうとスタートしたのが、「ららら♪クラシック コンサート」。
 6月に開催される第2弾では、国際的に注目される6人の俊英ピアニストが顔を揃え、ピアノの詩人・ショパンの名曲を特集する。ステージの司会も高橋が担当。実は高橋の両親は共に音楽家で彼自身も楽器に親しみ、今も大の音楽好きを自認しているのだ。
 この日はまず、ソリストとしてだけでなく、作・編曲も手掛けるなどマルチな活動が光る中野翔太が登場。夜想曲第2番と練習曲op.25より第10番・第12番「大洋」を弾く。続いて、昨年、クララ・ハスキル国際コンクールを制した藤田真央が「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を披露。そして、3年前に難関・ロン=ティボー国際で1位なしの第3位に輝いた實川風が前奏曲「雨だれ」とスケルツォ第2番を。9歳での国際デビュー以来、ショパン国際などで実績を重ねた小林愛実は、夜想曲第20番とソナタ第2番から「葬送行進曲」などを演奏。バルトーク国際などで優勝、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」の“支配人”も務める金子三勇士が練習曲「革命」「別れの曲」や「英雄ポロネーズ」を弾き、クリーヴランド国際で日本人初の優勝を果たした福間洸太朗が、「舟歌」、バラード第1番で締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年6月号より)

2018.6/5(火)18:30 東京文化会館
問:テンポプリモ03-3524-1221
http://www.lalalaclub.com/