第19回 ホテルオークラ音楽賞授賞式および受賞記念演奏会が3月14日に同ホテルにて開催され、今年の受賞者であるヴァイオリニストの山根一仁と毛利文香が出席した。毛利は「ドイツに留学して3年目なのですが、新しい先生のもとでたくさんのことを学んでいます。これからも日本とヨーロッパの両方で活躍していきたい」と語った。一方、山根は「昔、音楽を純粋に楽しんでいた頃とは違って、今はいい意味で音楽について悩むことが増えました。これからいろいろな壁にぶち当たることもあると思いますが、自分が本当に求めるものを失わないようにやっていきたい」と述べた。
授賞式の後に行われた記念演奏会では、山根はバッハ「シャコンヌ」を、毛利はグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3番をそれぞれ披露し、最後に二人揃ってのサラサーテ「ナヴァラ」では息の合った演奏を聴かせ、来場者から大きな拍手を浴びていた(ピアノ:三又瑛子)。
(ぶらあぼ2018年5月号より)
ホテルオークラ音楽賞
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/company/mecenat/music/