“春”の到来を告げるフレッシュなステージ
C)Jean-Baptiste Millot
注目の指揮者は、ドイツとフランスの名門団体のポストを歴任し、日本でも多くの名演を重ねてきた準・メルクル。若手音楽家の育成にも力を入れる名匠である。選ばれた曲目は、ドビュッシー「春」、シューマン交響曲第1番「春」、ストラヴィンスキー「春の祭典」と、「春」づくしの3曲。とはいえ、その内容、様式、編成はまるで異なり、メルクルは「音楽的には挑戦」と語る。奏者にとっては刺激的で最高の題材、聴衆にとっては多彩で豪華な演目だ。「素晴らしいコラボレーションを楽しみにしている」というメルクルのタクトのもと、若き才能の爆発を大いに楽しみたい。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年3月号より)
2018.3/24(土)15:00 東京芸術劇場 コンサートホール
3/25(日)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296
http://www.geigeki.jp/
ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/