第7回 関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル IN 京都コンサートホール

関西の音大生が一堂に会するオーケストラの祭典


 関西の8つの音大・芸大の学生たちが一堂に会するオーケストラの祭典が開かれる。名匠秋山和慶の指揮のもと、学生オーケストラと合唱団、さらにはオーディションで選ばれた独唱者たちが集まって、若い力を爆発させる。
 この「関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル IN 京都コンサートホール」は毎年9月に開催されており、今回で第7回目を迎える。関西の音大・芸大が合同オーケストラを作って互いに切磋琢磨しながら、大学間の交流を深める貴重な機会となっている。 
 参加校は大阪音楽大学、大阪教育大学、大阪芸術大学、京都市立芸術大学、神戸女学院大学、相愛大学、同志社女子大学、武庫川女子大学の8校。年に1度の音大フェスは学生にとっての教育機会としても大きな意味を持つ。
 プログラムはまさにフェスティバルならではのもので、モーツァルトの「レクイエム」、レスピーギの交響詩「ローマの噴水」および「ローマの松」が演奏される。声楽専攻の学生も多いため、例年ソリスト付き合唱曲が含まれるのがこの音大フェスの特徴だ。一方、レスピーギ作品では多数の管楽器奏者を含む大編成のオーケストラが組まれ、色彩感豊かなサウンドが生み出される。
 若者たちのポテンシャルを目の当たりにするような、特別な瞬間が訪れるのではないだろうか。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2017年9月号より)

2017.9/24(日)14:00 京都コンサートホール
問:京都コンサートホール075-711-3231 
http://www.kyotoconcerthall.org/