戦争や男の闘いを描いた作品にフォーカス
幅広いレパートリーと多才な活動で各方面から支持されている名手であり、クラシック・ギター界随一の映画好きとしても知られる鈴木大介。新鮮な解釈で新旧の映画音楽を集めたアルバム『キネマ楽園』シリーズも7作を重ね好評を博している。そんな鈴木が毎回腕によりをかけて選曲し、語って奏でる銀座・王子ホールの人気企画「映画と音楽」の第5弾が7月に登場。
今回は戦争や男たちの闘いがテーマ。『ディア・ハンター』の〈カヴァティーナ〉や『禁じられた遊び』でお馴染み〈ロマンス〉(伝承曲)に〈アメリアの遺言〉(カタロニア民謡)といった定番曲から『グッド・モーニング、ベトナム』の〈この素晴らしき世界〉といったカバー曲まで。『1900年』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』など、男同士の友情とその板挟みになった女を描いた作品の名旋律(モリコーネ)なども涙を誘いそうだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ 2017年7月号から)
7/19(水)13:30 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
http://www.ojihall.jp/