「アートの域にまで高めた」と言われるまでの声帯・形態模写で、“モノマネ界のカリスマ”として君臨するコロッケ。そんな彼が新たな境地、クラシック・オーケストラとのコラボに挑む。しかも、会場は本来、歌舞伎など伝統芸能上演を目的とした京都芸術劇場 春秋座。果たして、どのような化学変化が待っているのか。
「100パーセント真似るなら本物を見ればいい。模写は30パーセント、あとの70パーセントをデフォルメして独自性を創造する」が持論で、今やレパートリーは300以上に。今回は、井村誠貴指揮の京都フィルハーモニー室内合奏団が共演。電子音まで真似る楽団側の“ツッコミ”に、いつにない“返し”も期待できそう。
ステージでは、親しみやすいクラシック名曲などを京フィルが披露。続いて登場するコロッケは、岩崎宏美、玉置浩二、松山千春などテレビでお馴染みのレパートリーはもちろん、名テナーのパヴァロッティまで、オーケストラを相手に大奮闘。もしかすると、“新たなジャンル”の誕生の瞬間に、立ち会うこととなるかも。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年7月号より)
2017.9/2(土)13:00 17:00 京都芸術劇場 春秋座
問:京都芸術劇場チケットセンター075-791-8240
http://k-pac.org/