国際的に活躍する若手ヴァイオリニスト、佐藤俊介が、2018年6月より世界最高の古楽演奏団体、オランダ・バッハ協会の音楽監督に就任する。5月11日、同団が発表した。
オランダ・バッハ協会は、国内外の17・18世紀の音楽の演奏を専門とする世界最高レベルの器楽奏者と歌手で構成、ヨーロッパの古楽シーンを牽引する演奏団体。1921年に創設された。2021/22年シーズンに創設100周年を迎える。
佐藤は10年7月にJ.S. バッハ国際コンクール第2位、聴衆賞を受賞。現在オランダを拠点にキャリアを築く。13年から同団コンサートマスターを務めており、33歳という若さでオランダの音楽シーンで最も名誉ある役職を務める事となる。同団の公式ウェブサイトでは次のような期待が寄せられている。
「佐藤のリーダーシップのもと、当団は古楽演奏分野での最も革新的で独創的な演奏団体として地位を更に拡大する事になるでしょう」
◆ヨス・ファン・フェルトホーフェン(現オランダ・バッハ協会 音楽監督)のコメント
私が離任を決めてから、2021年に迎えるオランダ・バッハ協会創設100周年に向けて、長い歴史に新たな足跡を残す事の出来る、若き才能豊かな後継者を望んでいました。佐藤はこのヴィジョンに対する完全な適任者であり、この決定と佐藤俊介を大変誇りに思います。佐藤は既にヴァイオリニスト/リーダーとして、当団を新しい次元に導いています。歴史的にはコンサートマスターの演奏立ち位置から指揮をするのは非常に合理的な事であり、恐らくバッハ自身もそうしていたのではないでしょうか。
◆佐藤俊介(オランダ・バッハ協会 コンサートマスター、次期音楽監督)のコメント
オランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務めた時、私はこの団体をすぐにホームのように感じました。優れた音楽家らは高みを目指して努力し、親密で結束の堅いチームを作ります。このようにファン・フェルトホーフェン氏は35年にも渡って築き上げ、最も名声のある団体のひとつとして確立させたのです。団員と経営陣が私にこの職を委ねて下さった事を心から光栄に思います。ファン・フェルトホーフェン氏とこの合唱団、合奏団から受け継いだものを基に、国内外での活動を、そして団体を芳醇させる事が出来る様、邁進します。
●佐藤俊介がコンサートマスターとして参加した、J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV 1049のライヴ映像
佐藤俊介 公式ウェブサイト:http://www.shunskesato.com/
オランダ・バッハ協会 公式ウェブサイト:http://www.bachvereniging.nl/
“All of Bach ウェブサイト”:http://allofbach.com/