エスポワール スペシャル 12 ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)

©Marie Staggat

 ベアトリーチェ・ラナが、トッパンホールが優れた海外の若手を紹介する「エスポワール スペシャル」に登場する。イタリアの音楽一家に生まれた彼女は、今年24歳。19歳の2012年、浜松国際ピアノアカデミーで牛田智大(当時小学6年)とともに優勝しているので、ピアノファンの中には当時から注目していた方もいるかもしれない。翌13年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで銀メダルと聴衆賞に輝き、すでに世界で活躍しているにもかかわらず、日本での正式なリサイタルはこれが初めてだというから驚く。
 彼女が今回披露するのは、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」という意欲的なプログラム。今年1月、ウィグモアホールでの演奏がすばらしかったことを受けて、当初発表のものから変更となったそうだ。おおらかで力強い輝きを放つ音と、確信に満ちた表現を持つ彼女のこと。高い集中力でスケールの大きなゴルトベルクを描き上げてくれるだろう。さらなる躍進を遂げるに違いない大器の今を聴いておきたい。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ 2017年4月号から)

4/25(火)19:00 トッパンホール
問:トッパンホールチケットセンター03-5840-2222
http://www.toppanhall.com/

  • La Valseの最新記事もチェック

    • エリーナ・ガランチャ(メゾソプラノ)| いま聴いておきたい歌手たち 第14回 
      on 2020/03/25 at 06:59

      text:香原斗志(オペラ評論家) ハングリー精神とテクニック 忘れている人、あるいは知らない人も多いのではないだろうか。2003年11月、新国立劇場で上演されたオッフェンバック《ホフマン物語》にエリーナ・ガランチャは出演し、ニクラウス/ミューズを歌っていた。もちろん、低域から広域までのなめらかな声と豊かな感情表出で強い印象を残したけれど、まだ圧倒的な歌唱とまでは言えなかった。 03年は、ガランチ [&#8230 […]