佐藤友紀(トランペット) & 高橋博子(オルガン)

輝かしき音色と荘厳な響きが生み出す新たなる宇宙

 “デュオ・リサイタル”と銘打つ組み合わせとしては、非常に珍しいのではないだろうか。2006年から東京交響楽団の首席トランペット奏者を務め、ソロやアンサンブルでも大活躍する佐藤友紀。そして、自身のリサイタル・シリーズを軸として、意欲的な活動を展開するオルガンの高橋博子。輝かしい音色と荘厳な響きがひとつとなり、新たな宇宙を形創る。
 佐藤は東京芸大を卒業、第16回日本管打楽器コンクールの覇者となるなど国内外の登竜門で実績を重ね、東京交響楽団のほか、シエナ・ウインド・オーケストラなどでも活躍。高橋は東京芸大・同大学院からドイツ国立ハンブルク音大に学び、北ドイツ放送局(NDR)音楽賞国際コンクールなどで優勝を果たしている実力派だ。
 リサイタルでは、アルビノーニの協奏曲変ホ長調や、フォーレ「レクイエム」からの「ピエ・イエズ」、20世紀アメリカの作曲家アラン・ホヴァネスの「聖グレゴリウスの祈り」などを高橋との共演で披露。さらに、高橋はデュプレ「行列と連祷」やバッハ「前奏曲とフーガ」ホ短調BWV548ほか、オルガン・ソロの傑作を添える。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年1月号から)

2017.1/26(木)19:00 リリア音楽ホール
問:リリア・チケットセンター048-254-9900
http://www.lilia.or.jp/