第46回「東燃ゼネラル音楽賞」に井上道義、萩原麻未ら

 2016年度の東燃ゼネラル音楽賞及び児童文化賞の贈賞式が9月14日に行われ、音楽賞洋楽部門本賞は井上道義(指揮)、同部門奨励賞は萩原麻未(ピアノ)、邦楽部門は稀音家(きねや)義丸の3名が受賞した。

左)井上道義 右)萩原麻未 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE

左)井上道義 右)萩原麻未
Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE

 贈賞式に出席した井上は「なぜ今なの? と疑っている。『素直にありがとうございますと、もらいなさい』と池辺晋一郎さんにいわれるんですけど…。僕は子どもの頃からいつも疑うんです。音楽をやりながら楽譜を見ながら、なぜこう書いてあるの?と。 ちゃんとした演奏をするために僕はまともなことをやっているはずなのですが、口が災いのもとなのでぜんぜん“賞”をいただけないんですね。ですからうれしいです。やっと世の中がまともになってきた。これからも疑うことをやめないです。芸術というのは全ての場所で必要だと思います。この世の中知らないことばかり。知らないことに価値がある。知らないことへの門を閉めないようにしてほしい。クラシックは面白いです」と語り会場の笑いを誘った。

 萩原は、「この度の受賞は光栄に思っております。未熟な私を選んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。いままでに受賞された偉大な音楽家の皆様の名前を拝見し、身の引き締まる思いです。受賞理由で、私が以前から積極的に取り組んでいる室内楽についての言葉があり、大変励みになりました。音楽を通して心を通わせることは何にも代えがたい幸せなこと。11月の記念演奏会では、井上道義さんとオーケストラアンサンブル金沢の皆さんと共演させていただけることとなり幸せです。広島に生まれ育った音楽家として、できることはほんのわずかだけれど、一人ひとりの気持ちが大きな力となって平和な世の中に少しでも近づければと思っています」と述べた。

 稀音家は、「たいへん光栄です。まさかいただけるとは思っていなかった。素晴らしい先生方、師匠、仲間、友人、優秀な門下生に恵まれて皆様方のおかげだと思っている。1曲でも多くの後世に残していきたいというのが私の希望」と語った。

 東燃ゼネラル音楽賞は日本の音楽文化の発展・向上に大きく貢献した個人または団体を讃える目的で1971年に創設された。
 11月8日には紀尾井ホールで受賞記念公演が開催され、抽選で100名を招待(応募方法は公式サイト参照 http://www.tonengeneral.co.jp/info_guideline.html )する。

東燃ゼネラルグループ
http://www.tonengeneral.co.jp