『京都岡崎音楽祭 OKAZAKI LOOPS』から『京都の秋 音楽祭』へ

 秋の紅葉シーズンを目前に、この9月、京都のクラシック音楽界が賑わっている。

 今年リニューアルオープンしたロームシアター京都を有する京都・岡崎エリアは、多くの文化交流施設が集積した京都の近代化のシンボル的な地域。その岡崎エリアで去る9月2日〜4日、クロスジャンルな音楽フェスティバル『京都岡崎音楽祭 OKAZAKI LOOPS』と題し、首藤康之(ダンス)、高木正勝(音楽)、名和晃平(美術)、広上淳一(クラシック音楽)、細尾真孝(伝統工芸)という5名のプログラム・ディレクターによる、コラボレーションライブ、ダンス公演、参加型ワークショップ等が開催された。

◆LOOPS オープニングセレモニー+特別プログラム「LOOPS Opening」
9月3日(土) 13:30メインホール
構成・演出:中村恩恵 舞台美術・映像:細尾真孝 衣裳デザイン:山田いずみ

“BROCARE” (出演:首藤康之)
“Prelude for Didi & Gogo”
(出演:首藤康之、中村恩恵 ピアノ:福間洸太朗 使用楽曲:ショパン:前奏曲より第1番ハ長調、第2番イ短調、第6番ロ短調、第14番変ホ短調、第4番ホ短調、第12番嬰ト短調、第15番変二長調『雨だれ』、第24番ニ短調)

“Scriabin’s Etude”
(出演:宝満直也、五月女遥(以上新国立劇場バレエ団) ピアノ:福間洸太朗 使用楽曲:スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1,嬰ニ短調 Op.8-12 『悲愴』)

“GLASS”
(出演:首藤康之、中村恩恵 ピアノ:福間洸太朗 使用楽曲:P.グラス:サティアグラハより “Conclusion”)


首藤康之、細尾真孝によるディレクターズトークより (9月5日 ロームシアター京都 パークプラザ 3F 共通ロビー)
首藤康之、細尾真孝によるディレクターズトークより
(9月5日 ロームシアター京都 パークプラザ 3F 共通ロビー)

京都岡崎音楽祭 OKAZAKI LOOPS
http://okazaki-loops.com/
ロームシアター京都
http://rohmtheatrekyoto.jp/

 そして、京都のもうひとつのクラシックの中心地である北山の京都コンサートホールでは、今年で20回目を迎える『京都の秋 音楽祭』が、9月18日、京都市交響楽団創立60周年「第20回京都の秋 音楽祭 開会記念コンサート」で開幕する。

【関連記事】
●京都の秋 音楽祭〜20周年ならではの充実したラインナップ(ぶらあぼ 2016年9月号から)


京都の秋 音楽祭
http://www.k-af.com/musicfes/
京都コンサートホール
http://www.kyotoconcerthall.org/

 また、ロームシアター京都では9月24日、ロームシアター京都セレクション「寒川晶子ピアノコンサート〜未知ににじむド音の色音(いろおと)〜」が開催される。これは、、88鍵ある鍵盤の音全てをドとド#のあいだの音に微分調律し直した「ド音ピアノ」を使った公演で、多次元立体音響装置や布を織りながら音の紋様を奏でる機と共演する、これまでにないコンサート。
 

【関連記事】
●インタビュー寒川晶子(ピアノ)(ぶらあぼ 2016年8月号から)


ロームシアター京都
http://rohmtheatrekyoto.jp/

 ロームシアター京都の3Fにあるミュージックサロンでは、9月27日から11月30日まで、ローム ミュージック ファンデーション × 新国立劇場『オペラの扉 〜 KNOCK THE DOOR, OPERA EXHIBITION』が開催される。
 ミュージックサロンは、ローム ミュージック ファンデーションと京都市音楽芸術文化振興財団が共同運営する常設の音楽総合体験施設。10月の新国立劇場オペラ「高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演 」《フィガロの結婚》の上演にあわせ、ローム ミュージック ファンデーションが支援するこれまでの鑑賞教室の軌跡と新国立劇場の取り組みを紹介。舞台衣裳や模型、写真、資料などが展示される。入場無料。
 「高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演 」《フィガロの結婚》(10/26、28)は残席がある場合、当日券を一般・大人にも販売する。

企画展パース図 写真提供:新国立劇場
企画展パース図 写真提供:新国立劇場


ローム ミュージック ファンデーション
http://micro.rohm.com/jp/rmf/
ロームシアター京都
http://rohmtheatrekyoto.jp/
新国立劇場 
http://www.nntt.jac.go.jp/