スヴェトラーナ・ザハーロワ & ワディム・レーピン

まさに“夢の共演”が実現!

左:ワディム・レーピン 右:スヴェトラーナ・ザハーロワ
左:ワディム・レーピン 右:スヴェトラーナ・ザハーロワ
 世界バレエ界の女王スヴェトラーナ・ザハーロワとヴァイオリンの王者ワディム・レーピン。天才の名をほしいままに活躍する2人はプライベートでもカップルで、彼らが同じ舞台で共演するという夢のような企画がいよいよ日本でも実現する。公演は、東京と前橋がトランス=シベリア芸術祭の一環で、名古屋が昨年亡くなった世紀の舞姫マイヤ・プリセツカヤに捧げられたもの。
 シルヴィ・ギエムの引退後、名実ともに世界のトップに君臨するザハーロワが踊るのは5曲。サン=サーンス曲の名作『瀕死の白鳥』のソロでプリセツカヤを追悼するほか、ネザーランド・ダンス・シアター出身のエドワード・リアンやロシアのウラジーミル・ヴァルナヴァなど気鋭の振付家たちの作品で旬の魅力を全開させてくれそうだ。最大の見どころは、やはりレーピンとの共演で、アルビノーニ作曲、リアン振付『オーボエ協奏曲』(ヴァイオリン独奏版)やバッジーニ作曲、ヨハン・コボー振付『妖精の踊り』では、これまで見られなかったような特別な化学反応が生まれることだろう。平山素子が「シンドラーのリスト」(録音)に振り付けた『Revelation』はザハーロワが愛着を持つソロだけに再演が楽しみ。共演はボリショイ・バレエのミハイル・ロブーヒンやモスクワ音楽劇場バレエのドミトリー・ザグレビン、日本の俊英たちによるフェスティバル・アンサンブル。ゴージャスなステージが見逃せない。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年6月号から) 

トランス=シベリア芸術祭 in Japan
ザハーロワ&レーピン
6/15(水)19:00 ベイシア文化ホール 
問:前橋市民文化会館027-221-4321
6/17(金)19:00 サントリーホール 
問:AMATI 03-3560-3010

ザハーロワ&レーピン「瀕死の白鳥」 〜マイヤ・プリセツカヤに捧ぐ〜
6/11(土) 17:00 愛知県芸術劇場コンサートホール
問:中京テレビ事業052-957-3333