愉悦に満ちた名曲でアニバーサリーを盛り上げる
我が国のフルートの第一人者である工藤重典を音楽監督に迎えて、サラマンカホールで毎年開かれている「夏の特別プロジェクト」。日本を代表する一流奏者を招いてのコンサートをはじめ、公開レッスンや講座も催され、好評のうちに5周年を迎えた。記念の『プレミアムガラ』には、ヴァイオリンの徳永二男ら超豪華な顔ぶれが集結。サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」をはじめ、多彩な名曲が披露される。
「今までを振り返ると、木管五重奏やブランデンブルク協奏曲、フォーレのピアノ四重奏曲など、バラエティ豊かなコンサートを続けて来ることができました。そして今年は、これ以上望めないメンバーで『動物の謝肉祭』を、ユーモアと機智に富んだ谷川俊太郎さんの詩とともに演奏し、朗読はサラマンカ少年少女合唱団が務めます」と工藤。「このまたとない素敵なコンサートに、ご家族、ご友人を連れだって来て下さい」と力を込める。
ステージでは、まず仲道郁代・祐子姉妹が登場し、ラヴェル「ラ・ヴァルス」を2台ピアノ版で。徳永は祐子と共演して、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」を弾く。そして、徳永と会田莉凡(ヴァイオリン)、鈴木康浩(ヴィオラ)、古川展生(チェロ)が加わり、ハイドンの弦楽四重奏曲「ひばり」の抜粋を。工藤と郁代がプーランクのソナタ、工藤と祐子に赤坂達三(クラリネット)でサン=サーンス「タランテラ」を演奏。最後はその全員に、山本修(コントラバス)と菅原淳(パーカッション)が加わり、「動物の謝肉祭」で賑やかに締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年6月号から)
7/3(日)16:00 ふれあい福寿会館 サラマンカホール
問:ふれあい福寿会館サービスセンター058-277-1110
http://salamanca.gifu-fureai.jp