池袋でリッチでフォーマルな一夜を
昨年大きな話題となった『芸劇&N響JAZZ』の第2弾、『N響JAZZ at 芸劇』がこの夏開催される。今回のプログラムは、オール・ガーシュウィン。ジャズとクラシックを融合させた「シンフォニックジャズ」の代名詞ともいえるこの作曲家の作品がたっぷり演奏されるが、中でも目玉となりそうなのがジャズ・ピアニスト、山中千尋をソリストに迎えての「ラプソディ・イン・ブルー」。エモーショナルなプレイで世界的な評価を得ている山中は、一方でクラシックを題材にしたアルバムを発表するほどこのジャンルにも造詣が深い音楽家。そんな彼女が、ジョン・アクセルロッド率いるN響とのコラボで創り上げる「ラプソディ〜」は、必ずや新しいガーシュウィンの世界を我々に体験させてくれるはずだ。この他のプログラムは「キューバ序曲」「交響的絵画『ポーギーとベス』」「『アイ・ガット・リズム』変奏曲」。リッチでフォーマルな“N響のJAZZ”を存分にお楽しみあれ。
文:藤本史昭
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)
8/17(水)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296
http://www.geigeki.jp