新日本フィルの生演奏+シネマ・シリーズ チャップリン『モダン・タイムス』

喜劇王の代表作を大スクリーン&生オーケストラで

©Roy Export Company Establishment
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 偉大な映画人であり、作曲家としても傑出した才能の持ち主だったチャップリン。彼の代表作のひとつであり、資本主義社会や機械文明を笑いの渦の中で強烈に風刺した傑作喜劇『モダン・タイムス』が、公開から80周年を記念してデジタル修復版の高画質で蘇る。それも、新日本フィルによる迫力ある生演奏がつき、天井高が14メートルもある、すみだトリフォニーホールの巨大スクリーンに投影される『生演奏+シネマ』企画による特別上映だ。2005年にチャップリンの『街の灯』を同様に生演奏上演した際に大好評を博した、この道のスペシャリストであるカール・デイヴィスを再び指揮者に迎え、その天才的な技で映像と音楽の完全なる一致を実現させる。「工場の場面のネジ締めのリズムと、ベルトコンベアの回転に合わせてテンポアップしていくオーケストラを完璧にシンクロさせる」という圧巻のステージはチャップリン映画に新しい生命を吹き込むはず。4月9日には渋谷Li-Poで公開記念のトークイベント*もある。こちらもぜひ!
文:東端哲也
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年4月号から)

5/7(土)14:00 18:00 すみだトリフォニーホール
問:トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212
https://www.triphony.com
*トークイベントの詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://plankton.co.jp/moderntimes