見慣れた生活空間がスリリングに変貌
家具の製作は大阪のクリエイティブ集団「graf」。「暮らしのための構造」を旨に機能をシンプルに削ぎ落とし、脚のないテーブルなど未完の部位を残している。これに触発されるダンサーの身体感覚が内在する情報を読み取り、機智に富んだムーブメントを引き出していく。両者の深い対話はありがちなコラボレーションではなく「問答」。音楽は元ダムタイプの山中透。見慣れた生活空間が想像力に満ちた新鮮な風景へと開かれてゆくだろう。
文:竹田真理
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年3月号から)
3/16(水)〜3/21(月・休) P3 art and environment
問:ダンスアンドエンヴァイロメント070-6500-7242
http://monochromecircus.com