ビルボード クラシックス ザイラーピアノデュオ グランドコンサート2016

ブラームスとその周辺に光りを当てる


 45年もの長きにわたり、国際的な演奏活動を通じて、4手連弾の魅力と奥深さを聴衆へ伝え続けている、エルンストとカズコ夫妻による「ザイラーピアノデュオ」。ブラームス没後120周年となる2016年、音楽史の謎へと迫る『ブラームス×マルクス 光と影の旋律』と題したコンサートを東西3ヵ所で開く。
 京都府中部・胡麻の郷にある「かやぶき音楽堂」を拠点とした、自然と音楽が一体となる“晴耕雨奏”のライフスタイルも、広く人々の共感を得ているザイラー夫妻。全国津々浦々、時にホールの無い地域にも精力的に赴いて、廃校や寺でコンサートを行うなど生の音楽を届ける一方、未出版や絶版のピアノ・デュオ作品の蘇演にも力を注いでいる。
 今回のステージでは、「G.W.マルクス」の名で1852年に出版した知られざる曲集「ロシアの思い出」からの数曲や、有名な「愛の歌」などブラームスの作品を軸に。その憧れの存在であったクララ・シューマン最後の作品「行進曲」の本邦初演、彼女やブラームスとも親交のあったテオドール・キルヒナー(1823〜1903)の「12の小品」、やはりブラームスが高く実力を評価したドヴォルザークの「ボヘミアの森」からの抜粋も披露する。
 「クララ・シューマンやキルヒナーの作品は、スイス在住の楽譜コレクターの友人が、私たちのもとへ送ってくれたものです」とカズコ。「ブラームスがマルクスと名乗って出版した“謎の曲”などと併せて、魅惑的で心に深く響く、数々の作品を演奏いたします。ご来場をお待ちしています」と語る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)

2016.1/9(土)15:00 兵庫県立芸術文化センター(小)
問:大阪アーティスト協会06-6135-0503
2016.3/6(日)14:00 京都コンサートホール
問:エラート音楽事務所075-751-0617
2016.3/26(土)14:00 よみうり大手町ホール
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831
http://www.billboard-cc.com

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