ストラヴィンスキー・トリプル・ビル

ストラヴィンスキーと“ダンス”のスリリングな出会い

『悪魔の物語』より ©Tatsuo Nanbu

『悪魔の物語』より ©Tatsuo Nanbu

 海外とのネットワークを生かして、質の高い現代作品を提供してきた、アーキタンツと愛知県芸術劇場の共同企画・制作により、「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」と題し、『春の祭典』『火の鳥』『兵士の物語』という重厚な3作品を一挙に上演する。11月の名古屋公演を皮切りに、12月に東京、熊本と全3都市での公演。
 まず期待されるのは、振付家の試金石とも言われ数え切れないほどの振付が存在する『春の祭典』が、“シンフォニック・バレエ”の鬼才と称されるウヴェ・ショルツのソロ・バージョン(2003年初演)で見られること。ショルツは04年に急逝、その直前に振付けられた作品である。踊るのは、元シュツットガルト・バレエの精鋭、アレクサンダー・ザイツェフと香港バレエ団で活躍した高比良洋のダブルキャスト。2人がこの名作にどう挑むか興味は尽きない。
 『悪魔の物語』(「兵士の物語」より)は、香港の振付家ユーリ・ンが04年にダンス・オペラとして、愛知にて創作・初演したもので、今回は、キャストを一新してのリメイク上演。小㞍健太、酒井はな、津村禮次郎、ジョヴァンニ・ディ・パルマという組み合わせが異色だ。マルコ・ゲッケ振付『火の鳥のパ・ド・ドゥ』は酒井はなとザイツェフの顔合わせ。ストラヴィンスキーの音楽とダンスのスリリングな出会いを体験できる絶好の機会だ。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年11月号から)

11/28(土)15:00 19:00、11/29(日)15:00 愛知県芸術劇場(小) 
問:愛知県芸術劇場052-971-5609
12/8(火)、12/9(水)各日19:00 草月ホール 
問:スタジオ アーキタンツ03-5730-2732
12/12(土)19:00 熊本・市民会館崇城大学ホール 
問:熊本市文化事業協会096-355-5235
http://stravinsky3.com