フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2026 ラインナップ発表!
満足度96%、驚異の夏の祭典

左より:廣岡克隆、福田紀彦川崎市長、松居直美、望月正樹

文:編集部

 3月25日、フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2026のラインナップ記者発表会が行われ、福田紀彦川崎市長、松居直美(オルガニスト/ミューザ川崎シンフォニーホール ホールアドバイザー)、廣岡克隆(東京交響楽団 専務理事 楽団長)、望月正樹(日本オーケストラ連盟 専務理事)が登壇、また小川典子(ピアニスト、同ホールアドバイザー)と宮本貴奈(ピアニスト/ヴォーカリスト/作・編曲家、同ホールアドバイザー)がオンラインで参加した。

 ミューザ川崎シンフォニーホールが開館した翌年の2005年にスタートした真夏のオーケストラの祭典、フェスタサマーミューザ KAWASAKIも今年で22回目。「百花“響”乱!」を合言葉に、7月25日から8月11日までの18日間に18公演が開催される。川崎市フランチャイズオーケストラの東京交響楽団をはじめとする首都圏9団体に、2019年以来の再登場となる仙台フィルハーモニー管弦楽団が加わり、日替わりで熱演を繰り広げる。

 会見の冒頭で、福田市長は次のようにコメントした。
「フェスタサマーミューザは今回で22回目を迎え、川崎の夏の風物詩として定着してまいりました。驚異のリピート率と満足度96%という高さを誇り、質の高いプログラムを毎年続けていることに、関係者の皆さんに心より感謝申し上げます。
 川崎市で音楽の街づくりを始めて20年以上が経ち、昨年の市民アンケートでは約8割の方がその成果を感じていると回答しており、これもまた驚異的な数字だと感じています。ミューザを中心に質の高いプログラムを提供してきたことが、市民の皆さんの実感につながっているのではないかと思います」

福田紀彦川崎市長

オーケストラの顔となる豪華指揮者が連日登場!

 今回は、各オーケストラの「音楽監督」や「常任指揮者」という肩書きを持つ指揮者が勢揃いしている。この顔ぶれを見るだけでも、サマーミューザでの“競演”に挑む意気込みが伝わってくる。

 まずオープニングを飾るのは東京交響楽団。4月に第4代音楽監督に就任するロレンツォ・ヴィオッティが、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」やリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」というプログラムで東響からどのようなサウンドを引き出すのか注目したい。

 首都圏外から参加する仙台フィルハーモニー管弦楽団は、常任指揮者・高関健のもと、ショスタコーヴィチの交響曲第9番とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」を披露する。高関は「東日本大震災から2年を経た2013年にモスクワやサンクト・ペテルブルクでの演奏を経験した仙台フィルが、前回に引き続きお届けする渾身のロシアン・プログラムです。2曲をお楽しみいただければ幸いです」とコメントを寄せている。

 東京都交響楽団は2015年4月から音楽監督を務め、この春から芸術顧問に就任する大野和士が登場。没後50年のブリテンと没後170年のシューマンというメモリアル・イヤーの作曲家の作品で臨む。

 昨年、九州交響楽団と出演した太田弦は、今年は神奈川フィルとアイヴズ、グルダ、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」というオリジナリティあふれる選曲で挑む。オルガンは、4月からミューザのホールオルガニストに就任する澤菜摘。澤はこの曲について「サン=サーンスはパリのマドレーヌ教会のオルガニストで、私もそのオルガンを弾いたことがあります。大変素晴らしい楽器で、今回の演奏ではその記憶を思い起こしながら臨みたいと思います」と意気込みを語っている。

 読売日本交響楽団は、常任指揮者のセバスティアン・ヴァイグレ。デ・フリーヘル編曲のワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》オーケストラル・トリビュートと、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番というプログラム。浜松国際ピアノコンクール優勝の鈴木愛美にも注目。

 続く新日本フィルも音楽監督の佐渡裕は、師であるバーンスタインの『ウエスト・サイド・ストーリー』から「シンフォニック・ダンス」、そしてマーラーの交響曲第1番「巨人」という聴きごたえ十分な曲を披露する。

左上より:ロレンツォ・ヴィオッティ ©Jan Willem Kaldenbach/高関健 ©K.Miura
大野和士 ©RikimaruHotta/太田弦 ©ai ueda/セバスティアン・ヴァイグレ ©読響
佐渡裕 ©Peter Rigaud c/o Shotview Artists

 NHK交響楽団は、正指揮者の下野竜也が「角笛」をテーマにした選曲で臨む。ホルンの世界的名手アレッシオ・アレグリーニによるR.シュトラウスのホルン協奏曲第2番は名演を期待したい。

 夏の祭典を盛り上げるのにふさわしいのが、東京シティ・フィルと首席客演指揮者・藤岡幸夫によるスパニッシュ・プログラムだ。ビゼーの《カルメン》前奏曲に始まり、ファリャの「三角帽子」まで、オーケストラの熱量を存分に体感できそうだ。

 日本フィルを指揮するのは、ウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者を務めたクリストフ・コンツ。軽やかに「こうもり」序曲から始まり、ブラームスのヴァイオリン協奏曲(ソロは周防亮介)、交響曲第1番と重厚に締めくくる。

 御年85歳、まさに巨匠中の巨匠・小林研一郎は、東京フィルとベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と交響曲第6番「田園」という名曲で勝負。ピアノは金子三勇士が務める。

 そしてフィナーレはやはり東京交響楽団。昨年に続き、原田慶太楼が登場し、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番(ソリストは久末航)、チャイコフスキーの交響曲第5番で真夏の祭典をクライマックスに導く。

左上より:下野竜也 © Shin Yamagishi/ 藤岡幸夫 © Shin Yamagishi
クリストフ・コンツ © Andreas Hechenberger/小林研一郎 © K.Miura/原田慶太楼 © 37 Frames
現田茂夫 © K.Miura

 昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで開催される「出張サマーミューザ@しんゆり!」では、現田茂夫指揮の東京交響楽団とともに、人気ピアニスト・牛田智大にも注目が集まる。和田一樹指揮、神奈川フィルによる「オーケストラと遊ぼう!おんがく分解大作戦」では、子どもたちも一緒に楽しめる企画となっている。
 洗足学園音楽大学のバレエ公演や小川典子による子どもたちのためのコンサート「イッツ・ア・ピアノワールド」、ミューザ川崎が誇るパイプオルガンを満喫する「真夏のバッハ」、「サマーナイト・ジャズ」など恒例の人気公演もラインナップされている。

 チケットの一般発売は4月27日(先行発売は4月16日から)で、例年早々に完売する公演もあるため早めの購入がおすすめで、確実に押さえたい人はお得なセット券の利用も有効。この夏も、ミューザ川崎を舞台に繰り広げられる音楽の競演を楽しみにしたい。

フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2026
※2026.4/27(月)一般発売
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/