【訃報】日本を代表する世界的ヴァイオリニスト死去

 日本を代表する世界的ヴァイオリニスト、潮田益子氏(うしおだ・ますこ)が5月28 日午前6時15分(米国東部時間)、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ(ボストン近郊)で、白血病のため死去した。享年71歳。


 潮田益子は1942年4月4日旧満州の生まれ。桐朋学園に学び、1966年チャイコフスキー国際コンクール第2位に入賞。日本を代表するヴァイオリニストとして世界を舞台に演奏し、サイトウ・キネン・オーケストラの設立初期から小澤征爾らとともに活動、水戸室内管弦楽団のコンサートミストレスを務めるなど、中核メンバーとしても活躍した。またボストンのニューイングランド音楽院教授として多くの後進を育てるなど教育活動にも力を注いだ。夫はチェロ奏者で元ニューイングランド音楽院学長のローレンス・レッサー氏。
 関係者によると、昨年11月に白血病を発症、苦しい闘病生活を続ける中でも、最後まで家族と共に楽しい時間を過ごし、好きな料理などにも興じていたという。