東京区立中学校2年生のヴァイオリニスト 服部百音(はっとり もね)が、ノボシビルスク国際ヴァイオリン・コンクールで史上最年少優勝、グランプリ(第1位を上回る、飛びぬけた才能に与えられる特別賞)を受賞した。
ノボシビルスクはワディム・レーピンやマキシム・ヴェンゲーロフといった現代を代表するヴァイオリニストを輩出した街で、1995年に創設された「ノボシビルスク国際ヴァイオリン・コンクール」はソリストを目指す若手ヴァイオリニストの登竜門として注目を集めている。
日本人の同コンクール優勝は2004年の木嶋真優(当時17歳)以来、9 年ぶり2 度目、同コンクールでのグランプリ授与も04年の木嶋真優以来、史上2度目となる。
◆プロフィール
服部 百音(はっとり もね)
1999 年、東京生まれ。5 才よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学音楽学部付属『子供のための音楽教室』に入室。2008 年にオーケストラと初共演。2009 年 日本芸術協会主催、日本芸術コンクールで第1位。第11 回ヴィエニャフスキー・リピンスキー国際音楽コンクールジュニア部門で史上最年少優勝。翌年、日本芸術協会主催によるリサイタルを開く。チューリッヒ、モスクワ、サンクトペテルブルグなどでコンサート、インターラーケン音楽祭に出演する他、ミラノでリサイタルを開く。2013 年3月、ブルガリアの首都ソフィアで行われた第9 回ヤング・ヴィルトゥオーゾ国際コンクールで第1 位とグランプリ(特別賞)を同時受賞。現在ザハール・ブロン氏に師事。
写真)5月21日のファイナル、パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
マクシム・コーナレフ指揮、ノボシビルスク音楽院学生オーケストラ
撮影:浅松啓介/提供:エイベックス・クラシックス・インターナショナル