柳家花緑の落語バレエ『おさよ』〜バレエ・ジゼルより〜

落語とバレエのコラボレーション

 江戸のはずれの小さな農村。村一番の小町娘おさよは、町から越してきた姿のいい若者と恋仲になる。だがこの新三郎、じつは身分を隠した若殿様で…
 古典バレエ『ジゼル』をもとにした柳家花緑の創作落語『おさよ』。身分違いの悲恋物語は江戸時代の日本にもぴったりはまり、たくみな話術がおさよたちの姿を笑いと涙の中にいきいきと描き出す。
 この『おさよ』と本家『ジゼル』の夢の共演が、世界で初めて実現する。花緑の噺と交互に登場するのは、「ジゼル三昧」と題して6月、7月にも全幕上演を行う東京シティ・バレエ団のダンサーたち。ジゼル役の志賀育恵、アルブレヒト役の黄凱、ミルタ役の清水愛恵ら、実力あるキャストが舞台を彩る予定だ。本編終了後には、バレエ団芸術監督の安達悦子とのトークも用意されている。落語ファンもバレエ・ファンも未体験の世界。いったいどんな舞台になるのか、ぜひ見届けたい。
文:新藤弘子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年5月号から)

5/24(日)15:00 ティアラこうとう 
問:ティアラこうとう03-3635-5500 
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