吉川隆弘 × 西島数博『ジュリエットからの手紙』

華麗なピアノの調べとダンサーの身体が織りなす、愛のメッセージ

 2年前に上演され、好評を博した舞台が戻ってくる。『ジュリエットからの手紙』は、ロミオに寄せるジュリエットの思いが綴られた手紙の数々を通して、現代を生きる男女に、愛の美しさや深さ、そして儚さや切なさを伝える作品だ。ソロピアノのメロディに乗せ、ジュリエットからの手紙をダンサーたちが繊細な体の動きを通して表現していく。演奏は、ミラノ・スカラ座のバレエ公演でモーツァルトのピアノコンチェルトを演奏した経歴も持つ吉川隆弘。ダンサー陣には、スターダンサーズ・バレエ団のプリンシパルを経て多彩に活動の場を広げている西島数博、香港バレエ団でプリンシパルとして踊ってきた富村京子、そしてジュネーヴとチューリッヒのカンパニーで踊っていた梶谷拓郎、と国際的に活躍する面々。恋の一歩を踏み出すのに躊躇している男女に、豪華なメンバーが一体となって愛の素晴らしさを語り掛ける。
文:浦野芳子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年3月号から)

3/29(日)15:00 18:00 
イタリア文化会館・東京 アニェッリホール 
問:Ampio吉川隆弘音楽事務所03-6421-8131 
http://www.takahiroyoshikawa.com