古澤巌 TYPHOONの復活祭2015

古澤巌率いる伝説のバンドがよみがえる!

 「美しいピアノ四重奏曲を、最高のメンバーで演りたい。それも、限りなくポップに」。クラシックの枠を超越した、鮮烈な演奏活動を続けるヴァイオリニストの古澤巌が、熱い思いで1991年に立ち上げた伝説のバンド「TYPHOON」。イタリア系スコットランド人のポール・コレッティ(ヴィオラ)、アメリカ人のフィリップ・ブッシュ(ピアノ)、フランス系ドイツ人のフランシス・グトン(チェロ)と共に、クラシックにジプシー音楽を散りばめ、50回もの大ホール公演や数々のアルバムを通じて、唯一無二のサウンドを生み出し続けた。99年に解散してしまったものの、古澤が3年前に米ロサンゼルスでコレッティに再会したのを機に、翌年のクリスマスに再結成。『復活祭2015』と銘打った今回のステージは、古澤曰く「間近で手に取るように演奏したいため、あえて小さなホールで」の開催。シューマン、フォーレ、ブラームスとピアノ四重奏曲の名品を全曲披露するほか、ジプシーの名旋律で、古澤の“十八番”であるディニク「ひばり」も、「もちろん、欠かせない!」とのこと。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年3月号から)

3/19(木)19:00、3/20(金)15:00 19:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 
http://www.hakujuhall.jp