ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2015

日本洋舞界100年の歴史を振り返る

石井みどり振付『体』
石井みどり振付『体』

 日本の洋舞が歩んできた100年の歴史を振り返る『ダンス・アーカイヴ in JAPAN』。2014年6月に開催された第1弾公演はチケット即日ソールド・アウト、急遽追加公演が決定するなど大きな反響を呼んだ。
 第2弾となる今回は、大正から昭和初期に初演されたソロ4作品と戦後の群舞2作品、計6作品を上演。石井漠や執行正俊、檜健次ら、日本の創作舞踊を切り開いたパイオニアたちの振付作を復元し、過去から現代、未来へと貴重なアーカイヴを繋ぐ。
 伝説の作を再現する、豪華キャスト陣にも注目したい。1923年初演作『マスク』には石井漠の愛弟子・石井かほるが、1948年初演の『機械は生きている』には石井漠の孫・石井登が出演。また1961年初演の『体(たい)』には酒井はなと佐々木大が、1935年初演の『スカラ座のまり使い』には堀登らが参加するなど、現代舞踊界の重鎮からクラシック・バレエ界のスターまで実力派ダンサーが集結。日本洋舞史の原点を改めて見つめ、先人たちの想いを受け継ぐ、意義あるステージとなりそうだ。
文:小野寺悦子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年2月号から)

3/7(土)、3/8(日)各15:00 新国立劇場(中) 
問:新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999 
http://www.nntt.jac.go.jp