第4回 平井康三郎声楽コンクールが出場者を募集

　〈平城山〉〈とんぼのめがね〉〈ゆりかご〉など、生涯で5000曲以上の歌曲を遺した作曲家・平井康三郎（1910-2002）の功績を記念し、2021年より実施されている「平井康三郎声楽コンクール」が、第4回開催に向けて6月15日より出場者を募集する。

　同コンクールは、日本歌曲の普及と声楽家の育成を目的に創設され、18歳から80代以上まで幅広い層の応募があるという。課題曲は平井の歌曲のみ。「作品の魅力を発見するきっかけとなれば」と、あまり知られていない歌曲も並べられている。

　第1次予選（非公開）は康三郎の墓がある東京・青山の梅窓院・祖師堂に加え、関西（京都）でも実施。公開審査となる第2次予選（10/8）は梅窓院・祖師堂、本選（10/17）は渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールにて行われる。コンクール実行委員会会長は、康三郎の長男である平井丈一朗（チェリスト・作曲家）、委員長は孫の平井秀明（指揮者・作曲家）が務めるほか、審査委員には、関定子らこの分野の第一人者が名を連ねている。

　出場者の募集は6月15日から7月31日まで。参加資格、応募方法、課題曲などの詳細は、コンクールのウェブサイトを参照のこと。なお、上位入賞者らが出演する「入賞記念コンサート」が11月27日に予定されている。