ダニール・トリフォノフの「ファンとの集い」レポート

 今年のチャイコフスキー国際コンクールをはじめ、数々のコンクールを制覇し、この9月に『ぶらあぼ』特別編集の同コンクール優勝記念メモリアル・ブックも発売されたばかりのロシアのピアニスト、ダニール・トリフォノフ。彼の「ファンとの集い」が、9月6日に南青山のイタリアン・レストラン「リヴァ デリ エトゥルスキ」で行われた。同店には、世界にたった1台しかないマカサーエボニー(縞黒檀)仕上げの美しいファツィオリ・ピアノが常設されており、トリフォノフはこのピアノでシューベルト(リスト編)の「ます」など数曲を演奏。トークではファンの質問に答えながら、ロシアのピアノ教育について実演付きで熱心に語った。演奏後は、同店自慢のトスカーナ料理を楽しみながらの交流の時間となった。ファツィオリ・ピアノとの出会いは13歳だという彼。この日演奏したモデル「F228」は「全ての鍵盤から均一な音がするすばらしいピアノ」だと語り、ピアノに記念のサインを施した。極上の料理と音楽、トリフォノフの温かい人柄により、笑顔があふれる素敵な一夜となった。(高坂はる香)

問:リヴァ デリ エトゥルスキ HP
  ピアノ・フォルティ(ファツィオリピアノ日本総代理店) HP
※ダニール・トリフォノフのメモリアル・ブックはHMVオンラインで販売中。書店での販売はしておりません。