望月友美(メゾソプラノ)

世界の名歌曲をフランス仕込みの美声で

 メゾソプラノの望月友美が、デビューCD『メモワール〜愛の小径』をリリース。記念のコンサートを東京で開く。国立音大でユーフォニアムを専攻後、声楽に転向した異色の経歴の持ち主。声楽に転向してからはパリ国立地方高等音楽院を首席で卒業、ドビュッシー音楽院にも学び、日本音楽コンクールやトゥールーズ国際フランス歌曲コンクールを制した実力派。「タイトルはフランス語で“記憶”を意味します。今まで私が出会った中で、思い出の詰まった曲を選びました」と語るCDでは、副題にも掲げたプーランク「愛の小径」をはじめ、サティ「あなたが欲しい」など本場仕込みのフランス歌曲を中心に、オペラや、滝廉太郎「荒城の月」などの日本の名旋律までを天性の美声で歌いこなす。ステージでは、録音でも共演したピアノの御園生瞳(みそのう・ひとみ)とCDそのままに、情感あふれる熱演で聴かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年2月号から)

2/21(土)13:30 文京シビックホール(小)
問:及川音楽事務所03-3981-6052
http://oikawa-classic.com

CD『メモワール〜愛の小径』
Beltàレコード 
YZBL-2504
¥2500+税