NODA・MAP『エッグ』

伝説の舞台をオリジナルキャストで再演

NODA・MAP第17回公演『エッグ』(2012年)  ©岡本隆史
NODA・MAP第17回公演『エッグ』(2012年)©岡本隆史
 2012年に初演し、大好評を博したNODA・MAP『エッグ』の待望の再演が決定した。主宰の野田秀樹を筆頭に初演時のメインキャスト8名が再集結し、早春の始まりを飾る。
 架空のスポーツ“エッグ”にかけるふたりの男と、両者の狭間で揺れ動くひとりの歌姫。彼らを見守る大衆の期待と、そこに蠢く情熱、嫉妬、私欲、狂気…。数多の謎と仕掛けに満ちたストーリー、怒濤の展開で観客を熱狂の渦に巻き込んだ本作。3年ぶりとなる今回の再演では、妻夫木聡、深津絵里、仲村トオル、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、橋爪功、そして野田秀樹らオリジナルキャストが揃い、驚愕のステージを鮮やかに蘇らせる。豪華キャスト勢に加え、制作陣も錚々たる顔ぶれが並ぶ。振付には、初演時に引き続きBATIKの黒田育世が登板。2010年の『ザ・キャラクター』、2011年の『南へ』、2012年の『エッグ』、そして今回の再演と、NODA・MAPとのタッグも4度目を数え、野田作品ではすでにお馴染みの存在だ。
 唯一無二のその感性をジャンルを超えた舞台に映し、作品に力強い躍動感を注ぐ。また、音楽監督は前回同様にミュージシャンの椎名林檎が担当。深津絵里が歌う劇中歌をはじめ、全曲書き下ろしによる舞台音楽も大きな魅力のひとつだ。 
 “エッグ”が抱える真実、そして8人を待ち受ける運命とは、果たして 。野田が投じる罠と衝撃、圧倒的な吸引力で満たされた、あの伝説の舞台が再び幕を開ける。
文:小野寺悦子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年1月号から)

2015.2/3(火)〜2/22(日) 東京芸術劇場プレイハウス
2015.3/26(木)〜4/8(水) シアターBRAVA! 
問:NODA・MAP03-6802-6681
2015.4/16(木)〜4/19(日) 北九州芸術劇場
問:北九州芸術劇場093-562-2655 
http://www.nodamap.com/egg