第432回 日経ミューズサロン オルガ・シェプス(ピアノ)

若き“ピアノの詩人”の魅力に触れる

©Uwe Arens/Sony Classical
©Uwe Arens/Sony Classical

 2010年にドイツで権威あるエコー・クラシック賞を受賞、各国の主要音楽祭に招かれ、一線オーケストラとも次々に共演するなど、繊細さと大胆さを兼ね備えたしなやかなプレイで注目を集める若手ピアニスト、オルガ・シェプス。待望の初来日を果たし、日経ミューズサロンのステージで、その魅力を存分に知らしめる。
 ロシア・モスクワに生まれ、6歳でドイツに移住、ケルン音楽大学で巨匠たちの薫陶を受けたが、特にアルフレッド・ブレンデルは、彼女の才能を高く評価する1人。ルール・ピアノ・フェスティバルで07年にデビュー以来、ソロから室内楽、オーケストラ共演まで精力的に活躍し、芸術性の高さはもちろん、その美貌にも人気が高まっている。ステージではプロコフィエフの第7番「戦争ソナタ」とショパンの第3番、2つの名ソナタに、ラフマニノフ「コレッリの主題による変奏曲」とショパン「バラード第1番」を披露。世界中の聴衆を虜にしている、若き“ピアノの詩人”の魅力にぜひ触れたい。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)

2015.1/26(月)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066 
http://www.nikkei-hall.com