モーツァルト+1シリーズ Vol.5 中澤きみ子(ヴァイオリン) Mozart

シリーズ・ラストはオール・モーツァルト

中澤きみ子
中澤きみ子
 ストラディヴァリウスの名器「ダ・ヴィンチ」で、艶やかな音色と豊かな音楽性で聴衆の耳を虜にしているヴァイオリンの中澤きみ子。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に学び、モーツァルトの作品解釈で特に高い評価を得る彼女が、2011年から神童の誕生日に始めたコンサート・シリーズ「モーツァルト+1」。イタマール・ゴラン(ピアノ)や宮田大(チェロ)、アンサンブル・ウィーン東京といった“音の仲間たち”と共に、ソナタからクァルテット、トリオなど多彩な形でモーツァルトの魅力を掘り下げてきた。
 その第5弾では、コンサートマスターに東京交響楽団の廣岡克隆を迎えた、特別編成の室内合奏団が共演。ヴァイオリン協奏曲第1番・第5番と「アダージョホ長調K.261」をメインに据えた。さらに、これまでは「+1」としてモーツァルト以外の作曲家も選んできた同シリーズだが、今回は特別ゲストの宮沢明子(ピアノ)と共演し、ヴァイオリン・ソナタ第34番K.378を披露。オール・モーツァルト・プログラムで、シリーズのピリオドを打つ。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年1月号から)

2015.1/24(土)14:00 よみうり大手町ホール
問:コンサートオフィスアルテ03-3352-7310