サントリー音楽賞に渡邊順生

  日本の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に対して、サントリー芸術財団が贈っている「サントリー音楽賞」の第42回(2010年度)受賞者として渡邊順生が決定した。賞金は700万円。渡邊は1950年生まれ。73年よりアムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトにチェンバロを師事。80年に帰国後、演奏や著作、録音活動、コンサートのプロデュースなどを通じて日本で古楽器の啓蒙と普及に努めた。今回の主な授賞理由は、3月の「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」での洞察力豊かな解釈(チェンバロ)。6月、10月に行ったテノールの名歌手ジョン・エルウィスとのシューマン・プロでの共演(フォルテピアノ)、そして12月に自ら指揮したモンテヴェルディでの演奏が高く評価されたこと。

サントリー芸術財団(音楽事業部)