NHK Eテレ『クラシックTV』公開収録に潜入!

左より:鈴木愛理さん(MC)、稲垣吾郎さん、清塚信也さん

 ピアニストの清塚信也さんがMCを務めるNHK Eテレ『クラシックTV』が11月、NHKホールで公開収録を行った。同番組は毎週多彩なゲストを招き、演奏とともに幅広い音楽の魅力を「クラシック音楽の視点」で紹介する音楽教養エンターテインメント番組。2021年の放送開始以降初となる公開収録は、ベートーヴェンを演じた経験もあるクラシック愛好家の稲垣吾郎さんをゲストに迎え、「オーケストラ」を特集。演奏は円光寺雅彦さんが指揮する東京フィルハーモニー交響楽団が務めた。

円光寺雅彦さん
東京フィルハーモニー交響楽団

 2時間半におよんだ収録では、清塚さんの軽妙なトークとともに15曲以上のオーケストラの名曲が抜粋で取り上げられた。
 「深堀りオーケストラ!」のコーナーでは、東京フィルの楽団員個人にスポットライトがあてられ、アンケートをもとに選曲された「実は演奏するのが嫌な曲」や「演奏していて気持ち良い曲」として、ラヴェル「ボレロ」、ブラームス交響曲第1番第4楽章などのワンフレーズが披露された。首席オーボエ奏者の佐竹正史さんはマスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》の「間奏曲」が「嫌な曲」だそうで、「演奏箇所は5小節しかないが、弦楽器が盛り上げてきたところで吹き始める最初の1小節がとても緊張する」と理由を語った。その後、オーケストラとともに同曲を見事に演奏し、客席や壇上からも大きな拍手が送られた。

佐竹さん(右)の演奏に聴き惚れる稲垣さん、鈴木さん。

 清塚さんは協奏曲にフォーカスするコーナーで3曲のピアノ協奏曲、ショパン、リストの各第1番、ラヴェルのト長調の抜粋を披露。稲垣さんはリクエストしたチャイコフスキー交響曲第6番第4楽章をステージ上で聴き「夢のような時間をありがとうございました」と感激のコメント。収録の最後には再び清塚さんの独奏で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のラストが演奏され、大盛り上がりの中収録は終わった。
 放送は12月28日21時から。お見逃しなく!

【Information】
『クラシックTV』スペシャル
公開収録「パワー・オブ・オーケストラ」

2023.12/28(木)NHK Eテレ21:00~21:55
司会:清塚信也(ピアニスト)、鈴木愛理(歌手・モデル)
ゲスト:稲垣吾郎
演奏:円光寺雅彦(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団

クラシックTV
https://www.nhk.jp/p/classictv/ts/14LJN694JR/