鉄壁のハーモニーと変幻自在の音楽性
人間の「声」が持つ底力を体感できるはず。才能あふれる5人の歌手と1人のピアニストによって、1982年にドイツで結成されたアンサンブル「シングフォニカー」。厳かなグレゴリオ聖歌で聴く者を中世の僧院に誘ったかと思えば、1920〜30年代のアカペラグループ、コメディアン・ハーモニスツのナンバーで、喧騒のキャバレーへ。そして、シューベルトやメンデルスゾーンを正統派の響きで聴かせ、サイモン&ガーファンクルの名曲で魅せる——。鉄壁のハーモニーと変幻自在の音楽性で、世界中の聴衆を釘づけにしてきた。日経ミューズサロンでのステージは「世界の歌」と題して、スティング「シスター・ムーン」やサイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」、ビートルズ「オブラディ・オブラダ」などポップスから、「もろびとこぞりて」などのクリスマス・メドレー、イタリアの「おお、いと聖なる」をはじめ、クリスマスにちなんだ各地の民謡まで、たっぷりと披露。一足早いプレゼントとなりそう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年11月号から)
12/19(金)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com