辻井伸行がロンドンでBBCプロムスに出演!

 ピアニストの辻井伸行が、9月8日夜(現地時間)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで恒例の「BBCプロムス」に出演した。

Nobuyuki Tsujii ©︎BBC/ Chris Christodoulou

 コンサート冒頭に演奏されたオネゲル「ラグビー」(時節柄!)に続き、ドミンゴ・インドヤン指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を披露した。第1楽章冒頭主題から比較的ゆったりとしたテンポで弾き進む。抒情性のなかに華麗な技巧も求められる第2楽章を経て、エネルギーが爆発する第3楽章のフィナーレまで、長大な難曲を弾ききった。アンコールには、得意のカプースチン「8つの演奏会用エチュード」よりプレリュードを演奏。7000人以上が詰めかけた会場から大きな歓声と拍手を浴びていた。
 聴衆の熱狂ぶりが伝わってくるライブ音源は、約1ヶ月間、以下のBBCウェブサイトで聴くことができる。

 辻井のプロムス出演は2013年に続いて10年ぶり2度目。ロイヤル・リヴァプール・フィルとはこれまでにも共演を重ねてきたが、来年5月に来日ツアーが予定されており、そこでの再共演も注目される。

©︎BBC/ Chris Christodoulou

 7月14日に始まったBBCプロムスは現地時間の9月9日、マリン・オルソップ指揮BBC交響楽団で Last Night を迎える。昨年はプロムス終盤でのエリザベス女王崩御によりLast Night が中止となったこともあり、恒例のエルガー「威風堂々」第1番や国歌の演奏も、今年は例年にも増して盛り上がりを見せそうだ。

Nobuyuki Tsujii, Domingo Hindoyan & Royal Liverpool Philharmonic Orchestra
©︎BBC/ Chris Christodoulou

協力:エイベックス・クラシックス・インターナショナル株式会社

BBC Proms
https://www.bbc.co.uk/proms