シルヴァン・カンブルランがシュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に

 この4月より読売日本交響楽団の第9代常任指揮者に就任したシルヴァン・カンブルランが、2012/13年シーズンよりシュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に就任することが発表された。カンブルランは、現在バーデンバーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者、またクラングフォーラム・ウィーン(現代音楽を主に演奏するオーケストラ)の首席客演指揮者を兼任している。これまで、ベルギー王立モネ歌劇場音楽監督や、フランクフルト歌劇場の音楽総監督を歴任、またパリ・オペラ座にも数多く出演するなど、オペラ指揮者としても非常に大きな実績があり、シュトゥットガルト歌劇場音楽監督というポストも彼に相応しいものだ。カンブルランは、バーデンバーデン&フライブルクSWR交響楽団の任期が2010/11年シーズンで切れるため、彼のマネージャーは「今後の彼の活動は、オペラはシュトゥットガルト、オーケストラ・コンサートは読売日本交響楽団との共同作業が2本柱になるだろう」とコメントしている。なおカンブルラン本人は「オペラはとても練習時間を要するので、読売日本交響楽団とのコンサートでは演奏会形式のかたちであれ、振ることはまずないだろう」と述べている。
読売日本交響楽団