大竹省二監督、團伊玖磨作曲『シンフォニージャパン』が53年ぶりに復元!

BSジャパンが年末特番として12月29日(月)にドキュメンタリー番組『シンフォニージャパン1961〜2015』を放送する。これに先立ち10月31日、テレビ東京本社で記者会見が行われた。

左から)千住明、桐島ローランド、近衛はな 写真提供:テレビ東京

左から)千住明、桐島ローランド、近衛はな 写真提供:テレビ東京

 『シンフォニージャパン』は、1961年にイタリアの国際テレビ映画祭で金賞を獲った映画音楽。監督に当時売れっ子写真家だった大竹省二、作曲を團伊玖磨、プロデューサーにイアン陸奥陽之助、そして監修に市川崑と、当時の音楽界・映像界の気鋭が集結し制作された。
 日本国内で一般公開されることはなかった『シンフォニージャパン』だが、昨年都内の映画会社の倉庫から保存状態の良い35mmフィルム缶が見つかり、今年に入り團伊玖磨の書いた原譜も発見。最新のデジタル処理技術によって音楽映像作品として53年ぶりに復元された。
大竹省二

大竹省二

團伊玖麿 撮影:広瀬飛一

團伊玖麿 撮影:広瀬飛一

團伊玖磨の自筆譜。 写真提供:テレビ東京

團伊玖磨の自筆譜。 写真提供:テレビ東京

倉庫から見つかった35mmフィルム缶 写真提供:テレビ東京

倉庫から見つかった35mmフィルム缶 写真提供:テレビ東京

 そして、作曲家・千住明と写真家・桐島ローランドの二人がこの作品の足跡を辿りながら、現代版『シンフォニージャパン2015』が新たに制作された。

 会見で桐島は『シンフォニージャパン2015』について「なるべくグローバルな視点で撮影し、海外の人に今の日本の姿が伝わる映像にしたい。50年後の世界の方が観ても恥のない映像にしたい」と語り、千住も「團先生が一時代を築いた当時は高度経済成長期で、1964年の東京オリンピックに向かってすごくノリに乗っていた時代。時は流れ、われわれも同じようなシチュエーションになりました。東京オリンピックをめざし東京が今復活しようとしている。東日本大震災から立ち上がろうとしている。だから、この作品に巡り合ったのだと思う。次の50年後の人にバトンタッチをするための作品にしたい」と意気込みを語った。

 また、桐島は大竹の映像について「60年代としてはかなりアバンギャルド。いろんな人たちにインスピレーションを与えたのではないか。たとえばコッポラの『コヤニスカッツィ』もたぶん、『シンフォニージャパン』がインスピレーションになったんじゃないか」と評した。

 特番では1961年版と2015年版があわせて放送される。

■『シンフォニージャパン1961〜2015』
2014年12月29日(月)21:00〜22:55(BSジャパン)
http://www.bs-j.co.jp/official/symphonyjapan/

出演:千住明、桐島ローランド、近衛はな、大竹省二、草笛光子、下重暁子、奈良橋陽子、織作峰子

語り:奥田瑛二

プロデューサ:工藤里紗