指揮者の秋山和慶さん(73)、作曲家の湯浅譲二さん(85)らが文化功労者に選ばれた。24日、政府が発表した。
秋山さんは1964年に東京交響楽団を指揮してデビュー、今年が指揮者生活50周年となる。2001年に紫綬褒章を、2011年には旭日小綬章を受章。現在、東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団アーティスティック・ディレクター&プリンシパル・コンダクターを務めている。
秋山さんの受章に際し東京交響楽団専務理事・楽団長の大野順二さんは「秋山和慶氏は、音楽監督として40年にわたり当楽団のレパートリーの拡大に貢献してくださいました。中でもシェーンベルクの《モーゼとアロン》《グレの歌》等の大型公演が記憶に残っております。指揮者生活50年を迎えられ、ますます冴えわたるタクトのもと、今後も共に演奏させていただきたいと思います」とのコメントを寄せた。
東京交響楽団では来年2月11日(水)、ミューザ川崎シンフォニーホールで「秋山和慶 指揮者生活50周年記念演奏会」を予定している。
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湯浅さんは1949年慶応大学教養学部医学部進学コースに入学。在学中から秋山邦晴、武満徹らと親交を結び、52年「実験工房」に参加、作曲に専念。以来、国内はもとより、世界の主要オーケストラ、フェスティバルなどから多数の委嘱を受けている。現在、カリフォルニア大学サン・ディエゴ校名誉教授のほか、日本大学芸術学部、東京音楽大学、桐朋学園大学等で後進の指導にあたっている。1997年に紫綬褒章を受章、99年に日本芸術院賞・恩賜賞を受賞したほか、受賞歴多数。
東京コンサーツ
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