コンドルズの遊育計画

遊びながら身体能力を高めよう

(C)HARU
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 踊り、映像、音楽、コント、影絵、人形劇などを詰め込んだ賑やかな舞台で人気を集める、近藤良平主宰の「コンドルズ」。ダンスを誰もが楽しめるものにする彼らの活動が、劇場外にも広がっているのは周知の通りだ。特に、NHK 総合『サラリーマン NEO』内「サラリーマン体操」や、NHK連続テレビ小説『てっぱん』オープニングのダンス、NHK教育『からだであそぼ』内「こんどうさんちのたいそう」など、NHKとのタッグから生まれたダンスはお茶の間に新風を吹き込み、さらにテレビを飛び出したイベントにもなった。
 そんな彼らにまたまた新展開が。この秋、NHKエデュケーショナルとコンドルズと新宿文化センターが協力して行う『コンドルズの遊育計画』だ。「遊育(あそいく)」とは、遊びを通して身体の基本動作を身につけ、また、コミュニケーション能力を高めるという意味の造語。「とぶ」「ささえる」「まわる」など36種類の動作をベースに繰り広げる、客席参加型の公演になるという。参加は、大人も子供も可。未就学児も保護者同伴で入場でき、子供を抱っこして観覧する(座席を使わない)場合、子供分のチケット購入は不要であるなど、保護者にも嬉しいシステムだ。
 企画の発端には、子供の運動能力やバランス感覚の低下 (顔から転んでしまう、坂道でひっくり返るなど) があるもよう。とはいえ、そこはコンドルズのこと。観客は教育的なミッションを超え、日頃の鬱憤を忘れさせるような、楽しいひとときを過ごせるに違いない。
文:高橋彩子
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年10月号から)

10/25(土)11:00/15:00 新宿文化センター
問:新宿文化センター03-3350-1141 
http://www.regasu-shinjuku.or.jp