平井華枝子 ピアノリサイタル

春の喜びを感じるロマン派の名曲たち

 武蔵野音楽大学ピアノ専攻を卒業後、ソリストとしてはもちろん、オペラでのチェンバロ演奏やオーケストラとの共演と、多彩な演奏活動を展開しているピアニストの平井華枝子。JMLセミナー入野義朗現代音楽研究所で現代音楽の奏法も学ぶなど、幅広いレパートリーを有する。

 2015年からは日本を代表するピアニストの一人である平尾はるなに師事し、特にここ数年は活発な演奏活動を展開している平井が、2年ぶりに東京オペラシティ リサイタルホールにてソロリサイタルを開催する。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」に、シューマンの「クライスレリアーナ」、ショパンのバラード第4番と、ロマン派鍵盤音楽の系譜を辿るようなプログラムとなっている。平井が特に力を注いでいるレパートリーであり、師である平尾のもとで磨き上げてきた音色でこれらの楽曲をどのように輝かせていくか、ぜひ注目したい。 
文:長井進之介
(ぶらあぼ2023年4月号より)

2023.4/8(土)14:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
https://www.proarte.jp